つながる地球の壮大なロマン

hoccorie

2018年03月16日 18:12

月に一度、週刊レキオ(琉球新報)に掲載頂いてきた
絵本紹介コーナー「絵本のワンダーランド」も、
今回が最後となりました。

最終回となる昨日3/15(木)発行号にて
紹介した絵本はこちら↓


「漂流物」
作:デイヴィッド・ウィーズナー
発行:BL出版(1,800円+税)

ディヴィッド・ウィーズナー氏の
3度目のコールデコット賞受賞となった作品、
文字のない絵本「漂流物」。

〜やがてどこかの浜辺にうちあげられる漂流物、
 それを見つけた者はとても驚き、だれかに伝えずにはいられない〜


砂浜で、生き物を観察して楽しむ少年の元に流れ着いた漂流物、
それは1台のカメラ。入っていたフィルムを現像してみると、
数々の海の奇妙な光景が映し出されていた。

さらに写真を確認していくと、今度は、
人種も場所も様々な子どもたちが次々と現れる。

なぜかどの子も手にしている一枚の写真。
よく見ると写真の中に驚きの事実を発見する。

思いがけない展開に、見る者はファンタジーの世界へ
ぐいぐい惹き込まれることに。


ひとつの地球の上で全ては繫がっている。
時代を経て重ねられてきた歴史はこの先も未来へと繫がり続ける。

そこにある壮大なロマンを堪能させてくれる一冊。
読後はしばし夢の余韻に浸りたい。


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