愛しい時間:hoccorie
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2017年11月17日

愛しい時間

琉球新報の副読紙「週刊レキオ」にて、月に一度
絵本を紹介させていただいているコーナー「絵本のワンダーランド 」。
その第8回目となる記事が、昨日11/16発行号に掲載されました。

今回取り上げたのはこちら↓
愛しい時間

「まってる。」
文:デヴィット・カリ
絵:セルジュ・ブロック
訳:小山薫堂
発行:千倉書房(¥1,500+税)


シンプルなのにどこかお洒落な外国からの手紙。
そんな横長の封書を象ったデザインが目を引くのは、
ちょっと珍しい規格外サイズの絵本「まってる。」。

細い線画のイラストと繰り返される短い言葉の中で、
一人の少年の一生を通して伝わる素敵なメッセージ。

少年が手繰り寄せる一本の赤い糸の先は、
数秒先の未来からずっと先の将来まで、
その時々に抱く大小様々な期待へと繫がる。

それはママが毎日くれる愛、嬉しい返事、運命の出会い・・・

気づかされるのは、人はいつも何かを待っていること、
そして待っている時の心は愛しさで溢れていること。

短い文面に想いが込められた、大切な人からの手紙のような絵本。
人生について 命の繫がりについて考えるキッカケをくれる。

自分の歩んで来た人生の中で、
これまでに待っていたあの時あの瞬間を思い起こし、
これからの人生で待っていたい希望に満ちた瞬間を想像する。
人生についての回想と空想にどっぷり浸らせてくれる、味わい深い一冊。

あなたは今、何を待ってますか?





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